昨今、集合住宅の大規模修繕工事という業界にて、大手修繕業者による談合、○○技建による、住民なりすまし事件など、様々なコンプライアンス違反が表立って来ています。私も、この業界に長年関わっておりますので、クリーンな業界で無いことは当然知っております。 今回の報道を受け、弊社は談合には一切関わっておりませんという類のメッセージを出している設計コンサルタント、大規模修繕業者にしても、談合には関わっていなかったとしても、自社が代理店になっている材料の強制購買、常識の半値近くで発注する下請いじめなど、公正な取引とは言い難い取引を常套手段としている会社も多数存在いたします。談合のように、直接消費者に請求価格以上の支払いをさせ、不利益を被らせる事は、業界の事をあまり知らないマスコミ、公正取引委員会などが叩きやすく、表面化しがちですが、消費者の無知につけ込んだ、ミスマッチな改修設計、下請を叩きすぎる為に起こる手抜き工事などは表面化しにくいですが、確実に消費者が不利益を被っている事は間違いありません。談合業者を擁護している訳では無く、今回、捜査の対象に入らなかった業者も、談合事件に関与は薄かったものの、全方位に対し、公正な取引を行なって来た訳では無い事は知っておいた方が良いですね。